インターロッキング施工要領

概説

インターロッキングブロック舗装が十分な機能を発揮するためには、適切な構造設計のもとに、路床、路盤、排水、端部拘束およびブロック敷設などの施工が正しく行われることが必要である。 インターロッキングブロック構造設計

解説

通常のインターロッキングブロックの施工は、路床、路盤の施工と、舗装の表層となるインターロッキングブロック層の施工とに分けて行なわれる。前者は通常のアスファルト舗装やセメントコンクリート舗装に準じて行うものとし、本要領では主に後者を扱う。
施工に際しては騒音や振動をできるだけ防止して施工現場周辺の環境に配慮することが必要である。

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事前調査および施工基盤の確認

事前調査

工事を安全、円滑かつ経済的に行うために、現場の状況、関連工事の進捗状況、全体工事計画などを十分調査し、インターロッキングブロック舗装の施工に適した計画をたてる。

事前調査および施工基盤の確認
解説
(1)事前調査は次の事項に留意して行う。
  1. 1)仕様書、設計図などの設計図書の確認
  2. 2)騒音、振動、交通、道路占有などの規制の法令、条例などの調査
  3. 3)工事に使用する動力、光熱、水などの調査
  4. 4)ブロックの搬入に必要な道路の使用規制
    1. @沿道の状況と大型車通行の規制
    2. A搬入路の支持力、幅員、交通量
    3. B商店街、スクールゾーンなどの搬入時間の制限
  5. 5)施工現場のマンホール、街路灯、防護柵などの構築物の確認
  6. 6)工事に使用する材料、機械、残材などの置場の確認
(2)工程を計画する際には次の事項に留意し、無理のない計画をたてる。
  1. 1)施工計画
    • @割付図、仕様書などの確認
    • A主要な段取り、使用機械の選定、手配、インターロッキングブロックの機械化施工の検討
    • B施工面積、気象条件を考慮した合理的な日程計画の策定
    • C材料の搬入、受入れ、保管
    • D人員の配置や作業標準の確認
    • E品質管理や出来形管理体制の構築
  2. 2)調達計画
    • @現場の状況(路盤、縁石工事などの進捗状況および敷設面積)をよく把握した労務計画、材料の搬入計画の策定
    • A工事工程に従った機材の調達計画の策定
    • B構築物の有無や敷設パターンの難易度による作業効率をよく検討したうえでの、労務計画の策定

施工基盤の確認

路床、路盤、付帯設備などは、通常のアスファルト舗装やセメントコンクリート舗装の場合と同様に仕上げる。また横断勾配は、車道の場合は2.0%とし、その他では適用場所に応じて0.5〜2.0%とする。

解説

インターロッキングブロック層の施工に先立ち、路床、路盤、また付帯設備、横断勾配などが正しい高さや縦、横断形状を有し、所定の支持力や平たん性が十分に確保されていることなどを確認する。以上の確認作業において異常が発見された場合は、それぞれの施工者の責任において修正を行う。

(1)路床の確認
  1. 1)路床は正しい仕上がり高さ、横断形状、縦断形状を持ち、かつ、インターロッキングブロック舗装の設計の際に計画した支持力を均一に有していなくてはならない。
  2. 2)車道舗装における路床の支持力は、必要に応じて動的円錐貫入試験(DCP)や小型FWDによって確認する。
  3. 3)路床の仕上がり高さが正しく確保されていることを確認する。
(2)路盤の確認
  1. 1)インターロッキングブロック舗装の路盤は、路床の場合よりもさらに高精度の仕上がり高さ、厚さおよび支持力と、それらの均一性が必要とされる。
  2. 2)交通量区分がN4以上の普通道路、S4の小型道路および大型車対象の駐車場舗装では2.5.6車道の構造設計および2.5.7駐車場の構造設計に従い、上層路盤完成後小型FWDなどによって支持力を確認する。その結果、目標値よりも支持力が不足する場合は、再度締固めを行うか不良材料の入れ換えなどの対策を実施しなければならない。
  3. 3)一層の仕上がり厚さは、下層路盤の場合は20cm、上層路盤の場合は、粒度調整路盤では15cm、アスファルト安定処理路盤では10cm以下を標準とする。
  4. 4).路盤の仕上がり面は、舗装面の設計基準高さからブロック厚さと敷砂厚さの合計を差し引いた高さに仕上げる。<車道は10cm(ブロック厚8cm+敷砂厚2cm)、歩道は9cm(ブロック厚6cm+敷砂厚3cm)>
(3)付帯設備の確認

インターロッキングブロック層の施工では、マンホール、縁石、ガードレールなどの付帯設備が事前に設置されている場合が多い。これらの付帯設備が正しい位置に所定の高さで設置されていないと適切な敷砂厚とならず、付帯設備との間に段差が生じるなどの欠陥が生じる。そこで、施工に先だち、以下に示す付帯設備の設置状況を確認し、必要に応じて修正を行う。

  1. 1)マンホールや縁石が正しい高さに設置されていない場合は、勾配に留意して所定の高さに設置しなおす。
  2. 2)縁石の基礎がブロックに当たる場合は、高さまで削りとる。
  3. 3)集水枡が所定の高さに設置されていない場合は、勾配に留意して所定の高さに設置しなおす。
  4. 4)付帯設備の周囲の路盤の締固めが不足している場合には、付帯設備の周囲を再度入念に締め固める。
(4)横断勾配の確認
インターロッキングブロック舗装の横断勾配は適用場所に応じて0.5〜2.0%が標準となる。敷砂の厚さを調整して勾配を確保すると沈下や不陸などが発生し、インターロッキングブロック舗装の破損の原因となるので、勾配は必ず路盤面で確保することを原則とする。

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インターロッキングブロックの敷設

敷設準備

敷砂やインターロッキングブロックの敷設に先立って、施工に必要な機械器具の点検整備を行い、計画どおりに施工が行えるように敷設の準備を行う。

インターロッキングブロックの敷設

インターロッキングブロックの敷設
解説

敷設準備は、施工に用いる機械や工具、材料置き場や材料の搬入などを確認する。インターロッキングブロック層の標準的な施工機械と工具を表4.2に示す。

表4.2 施工機械と工具
工程 施工機械および工具 用途
インター
ロッキング
ブロック層
敷砂層 敷砂のレベル出し 巻尺(L=3〜5m、30〜50m)
測量機器
水糸
丁張りの設置
仕上がり高さの設定
敷砂の敷きならし タイヤショベル
小型ローダ
敷砂の運搬
敷砂の小運搬
アスファルトフィニッシャ 機械による敷砂の敷きならし
(大規模工事に使用)
ならし板(90mm×25mm×2500mm)
パ イ プ(鉄パイプ 0=15〜25mmL=1.8〜2.0m)
人力による敷砂の敷きならし
タイヤローラ
プレートコンパクタ
敷砂の締固め
インター
ロッキング
ブロック
ブロックの敷設 直角定規 ブロック敷設の直角出し
90°、45°張りの角度設定
フォークリフト
カート
ブロックの運搬
ブロックの小運搬
ブロック敷設機(施工機械) 注 ブロックの運搬・敷設
ブロックのカッティング ブロックカッタ ブロックの標準切断
ダイヤモンドカッタ ブロックの精密切断
目地調整 あて木、ハンマ(木、ゴム、プラスチック) ブロックの目地調整
目地砂充填 一輪車 目地砂の小運搬
デッキブラシ、ほうき 目地砂の充填
ブロックの締固め ブロックコンパクタ ブロックの締固め
タイヤローラ (大規模工事に使用)
振動ローラ(ゴム巻きタイヤ)
清掃 デッキブラシ、ほうき 余分な目地砂の回収、清掃

:大規模な施工現場で、使用するブロックが単色であるなど、機械化施工の条件に合致する現場で使用することができる。

端部拘束

荷重分散性能の確保と、交通荷重によるブロックの水平方向への移動によるインターロッキングブロック舗装の破損を防止する目的で、舗装端部のコンクリート構造物などによる端部拘束物を層路盤上に設置する。

解説

インターロッキングブロック舗装の端部拘束は2.5.4舗装端部の拘束に従い、以下の方法で行う。

(1)車道の場合
車道にインターロッキングブロック舗装を適用する場合、路肩はL型側溝などの構築物で拘束し、アスファルト舗装など他の舗装との境界部分の端部拘束には現場打ちコンクリートか、プレキャストコンクリート製品を用いる。なお、プレキャストコンクリート製品によって端部拘束を行う場合には、プレキャストコンクリート製品の接合部(目地)が車輪の通過位置に配置されないようにするとよい。
(2)歩道の場合
歩道の端部拘束には地先境界ブロックや歩車道境界ブロックなどを用いる。また、芝生などの境界ではプラスチックや金属製の端部保持材を使ってもよい。

排水処理

インターロッキングブロック舗装の表面排水や地下排水を円滑に行うため、排水処理を施す。

解説

排水処理が悪いとインターロッキングブロック舗装の耐久性に影響を及ぼすので、路肩の排水施設が計画どおりに設置されていることや、敷砂層や路盤の排水処理が計画どおりに施工されていることを確認する。敷砂層の排水は、それを十分行わないと敷砂の支持力が失われ、ブロック層の不陸の原因となるため特に重要である。

レベル出し

インターロッキングブロック舗装を所定の高さに仕上げるために、レベル出しを行う。

解説

ブロックの仕上がり高さが、縁石や境界ブロックの天端より低い場合には、縁石や境界ブロックの側面に仕上がり高さの墨だしを行う。施工面積が広く墨だしができない場合には、丁張りを設置し、水糸を張ってブロックの仕上がり高さを設定する。

不織布の敷設

敷砂の流失を防止するために、必要に応じて路盤上に不織布を敷設する。

解説

透水性舗装で透水性ブロックを用いる場合、透水性能(透水係数≧1.0×10-2cm/sec)を有する保水性ブロックを用いる場合、あるいは上層路盤に穴をあけて排水処理をする場合などは、雨水の浸透に伴って敷砂が路盤内に流失する恐れがあるため、路盤上(敷砂の下面)に不織布を敷設する。なお、透水性舗装や保水性舗装のフィルター層にも砂の代わりに不織布を使うことができる。不織布を連続して敷設する場合の重ね幅は10cm程度とする。

敷砂層の施工

敷砂は受け入れ時にその品質や量を目視によって確認する。敷砂は必要な厚さで路盤上に敷きならし、均一な密度になるよう締め固めて、所定の高さに仕上げる。

解説

敷砂層は、次の点に注意して施工する。

  1. (1)敷砂の品質はインターロッキングブロック舗装の供用性に大きく影響する。そこで、受入れの際には目視により敷砂の品質をよく確認する。
  2. (2)敷砂の保管に際しては、ごみや泥などの混入、雨水等によって砂の含水比が変化することを防ぐためにシートで覆うなどの処置を講じる。
  3. (3)敷砂の敷きならしを行う前に、路盤上の浮き石や小石など取り除くとともに、路盤面に不陸や障害物がないことを確認しておく。
  4. (4)舗装の勾配は必ず路盤面でとることとし、敷砂の厚さで勾配を調整してはならない。
  5. (5)敷砂は小型ローダーや一輪車などで小運搬し、適当な間隔で路盤上に仮置きする。この場合、敷砂を1箇所に多量に仮置きすると、仕上がり後の砂の密度に差が生じ不陸などの原因となるため、少量を多くの箇所に分散して配置する。
  6. (6)敷砂の仕上がり厚さに余盛厚(締固めによって敷砂が圧密されて沈下する量と、ブロック敷設後に行うインターロッキングブロック層の締固めによってさらに敷砂が圧密されて沈下する量を見込んだ厚さ)を加えた厚さで路盤上に敷きならす。その後、車道の場合はタイヤローラなどで締め固める。歩道の場合はこの時点での締固めは一般的には行わないが、フラッグタイプのように大版のブロックを使用する場合、ブロックを敷設した後は十分締め固めることが難しいため、事前に敷砂を締め固めることがある。その場合は、プレートコンパクタを用いるとよい。
  7. (7)敷砂は最適含水比付近の砂を選び、乾燥を防ぐため、敷きならしと締固めを素早く行うとよい。
  8. (8)敷砂の敷きならし厚は、仕上がり厚に余盛厚を加えた厚さ(車道では20±5〜10mm、歩道では30±5〜10mm)とし、敷きならす。また、アスファルトフィニッシャによる敷きならしは、広い面積を短期間で敷設する工事に用いると、施工性も良く経済的にも有利である。この場合、敷砂の余盛厚は5mm程度を見込むとよい。なお、敷砂として使用する砂によって余盛厚は変わるので、あらかじめ試験を行って余盛厚を決めるとよい。
  9. (9)敷砂を締め固めた後、舗装面の設計基準高さからブロック厚さを引き、これに敷砂の余盛厚を加えた高さを基準にして水糸を張り、敷砂の高さを決める。(この場合の余盛厚とは、締め固められた敷砂がブロック敷設後に行うブロック層の締め固めによってさらに圧密されて沈下する量で、2〜3mm程度を見込むとよい。)
  10. (10)敷砂の仕上げ高さを設定するためによく使われる、鉄パイプによる方法を以下に示す。
    1. 1)鉄パイプはならし板よりもやや短い間隔で締め固めた敷砂の中に埋め込む。この場合、周囲の敷砂を乱さないように注意する。
    2. 2)ならし板をパイプ上に沿わせて移動させ、敷砂を平らにならす。
    3. 3)ブロックを敷設する際には、パイプを外した部分に敷砂を補充する。このとき、十分に敷砂を充填しないとブロックの敷設後に、パイプが設置されていたラインに沿ってブロックが沈下することがあるので注意する。
    4. 4)パイプの長さ分だけ敷砂を敷きならしたら、パイプを外して次の位置に正しくパイプを設置する。

インターロッキングブロックの受け入れ

施工者は、平面設計で定めたとおりの種類、形状、寸法、厚さ、表面仕上げおよび数量のブロックが納入されていることを確認する。

解説

施工者は、ブロックの受け入れの際には、次の点に留意する。

  1. (1)ブロックの受け入れは施工計画に基づいて行い、搬入の日時や場所などを協議したうえで決定する。
  2. (2)ブロックの受け入れに際しては、平面設計で定めた種類、形状、寸法、厚さ、表面仕上げおよび数量のブロックが納入されていることを確認する。
  3. (3)ブロックの外観については、有害なきず、ほび割れ、欠け、変形などの損傷がないこと、および定められた色調や表面テスクチュアであることを目視により確認する。
  4. (4)落下や転倒の危険防止のため、搬入されたパレットを積み重ねる場合には2段までとする。
  5. (5)現場で保管中のブロックに白華や汚れが生じることを防止するために、ビニール掛けを行う。

インターロッキングブロックの敷設

インターロッキングブロックは、平面設計に基づく割付け図に従って敷設する。

解説

施工者は、ブロックの受け入れの際には、次の点に留意する。

(1)基準点の設置
割付け図を基に、ブロックを敷設し始める基準点を設置する。この基準点はできるだけ長い直線で設置されている縁石などの一点が望ましい。
(2)基準線(目地ライン)の設定
基準線は、基準点を通り直交する二本の基準線を水糸で設定する。なお、基準線の設定にはできるだけ大きな直角定規やトランシットを用いる。
(3)複数の箇所からブロックを敷設する場合
ブロックの施工は、一方向から敷設して舗装を完成させるのが一般的である。ただし、駐車場や広場などのように施工面積が広い場合や、工期短縮を図る場合は数箇所に工区を分け、複数の位置からブロックを敷設することがある。この場合は、正確に基準線を決めることがより重要となる。
(4)人力によるブロックの敷設
人力によりブロックを敷設する場合は、ブロックを一旦既設ブロックに強く押しつけてから垂直に下す。この際、既設の最前列のブロックには足を乗せてはならない。
(5)機械によるブロックの敷設

施工現場の面積が広く、複数の色調のブロックを使用しない(ブロックの色調が単色)など、機械化施工の条件が整っている場合には、ブロック敷設機(施工機械)を用いることによって、施工の効率化が図れる。

  1. 1)ブロック敷設機には数種類の機種があるが、各々の施工能力(敷設能力)はおおむね300〜600m2/日(オペレーター:1人補助:2人)である
  2. 2)ブロック敷設機がクランプでブロックを掴んで一度に敷設できる1ユニットの面積はおおむね1m2(ブロック数40〜50個)程度である。
  3. 3)現状の機械化施工はブロックの敷設工程だけで、端部処理や路面表示、および敷設パターンに応じたブロックの組み替えなどは人力に頼ることになる。したがって、現場の施工条件によってはブロックの敷設機により機械化施工を行うことで逆に施工効率が悪くなる場合もあるため、事前に綿密な施工計画をたてることが必要である。
  4. 4)機械化施工では、敷設パターンに応じて1ユニットを効率よく敷設できる順序がある。
(6)切り下げ接合部の施工方法
路面高さが大きく変化する切り下げ部分などのような個所では、敷設を緩やかな曲線になるように仕上げ、ブロックを変化点の手前から徐々に滑らかな曲線になるようにすり付ける。また、フラッグタイプなどの大版サイズのブロックを用いて切り下げ部分を施工する場合、変化点の目地幅が大きくなるのを防ぐため、ブロックの側面を斜めにカットして納める。

目地調整

目地調整では目地ラインや目地幅の調整を行い、所定の目地幅でブロック相互を十分にかみ合わせることにより、荷重分散性能の向上と美観の改善を図る。

解説
  1. (1)目地調整では目地ラインに沿って水糸を張り、水糸からはみ出したブロックを木ハンマやバールなどで目地通りを確保するとともに、ブロック舗装面全体の目地幅が均一になるように調整する。
  2. (2)目地通りの修正方法は、縦横に直交する水糸を張り、これを基準として、水糸からはみ出したブロックにあて木をあて、木ハンマで叩いて押し戻す。また、水糸から引っ込んだブロックは、バールやドライバなどで移動させて修正する。

端部処理

舗装端部の処理は美観だけでなく、インターロッキングブロック舗装の供用性能に及ぼす影響が大きいため、正確に行う。

解説

端部の処理は、エンドブロックまたは正確にカッティング処理をしたカットブロックを使用することを基本とする。また、エンドブロックやカットブロックを使用しない場合には、現場打ちコンクリートによる端部処理を行う。フラッグタイプ、マンホール周りなどでは以下の処理で行う。

  1. (1)フラッグタイプなどの大版サイズのブロックカットには、原則としてダイヤモンドカッターを使用する。
  2. (2)セグメンタルタイプのブロックでは、カットブロックを用いる場合の最小幅はブロックの長辺および短辺の寸法に対して、各々1/2以上とする。この場合、カットブロックの隣に正方形のブロックを用いて、小さなカットブロックが入らないように工夫することが必要である。フラッグタイプのブロックでは最小幅が10cm以上のカットブロックで納める。
  3. (3)マンホール周りの処理にはカットブロックによる処理、現場打ちコンクリートや樹脂系モルタルによる処理、リング状ブロックによる処理などがあり、平面設計の割付けに従って施工する。
  4. (4)端部の処理を行う場合には目地幅が過大とならないよう十分注意し、縁石やマンホール、端部拘束物や他の舗装材料との境界部分も所定の目地幅(車道舗装では3〜5mm)でブロックを納めることが必要である。

インターロッキングブロック層の締固め

ブロック層の締固めは舗装面の不陸整正と敷砂の締固めだけでなく、目地砂をブロック表面まで充填させてインターロッキングブロック舗装の機能を十分に発揮させることを目的に行う。

解説
  1. (1)車道の場合、ブロック層の締固めは1次締固めと2次締固めを行う。
  2. (2)1次締固めは主に舗装面の平たん性を得るために行い、目地詰めを行った後に2次締固めを行って、ブロック表面まで目地砂を充填させる。
  3. (3)交通量の多い車道の場合は、あらかじめ小型の振動ローラで締め固めた後、大型のタイヤローラによる締固めをおこなうと効果的である。
  4. (4)振動ローラによる締固めを行う場合には、ブロックの破損(角欠け)が生じないように注意する。
  5. (5)歩道の場合は、インターロッキングブロック専用のコンパクタを用いる。また歩道の場合は通常2次締固めを行わない。

目地詰め

目地砂の受け入れ時に品質やその量を目視によって確認する。目地砂の充填が不十分であるとブロックの移動や局部沈下などを誘発し、インターロッキングブロック舗装の破損を発生させる原因となるので、目地詰めは入念に行わなければならない。

解説
  1. (1)目地砂の品質はインターロッキングブロック舗装の供用性に及ぼす影響が大きいため、受け入れの際には目視により品質を確認する。
  2. (2)目地砂が濡れていると十分に目地に充填されないため、乾燥した目地砂を使用する。目地砂の保管に際してはシートなどで覆うなどの処置を講じる。また、これによってごみや泥などの混入も防止できる。
  3. (3)同様にブロックが濡れていると目地砂が十分に充填されないため、ブロックが乾燥していることを確認のうえ、目地詰めを行う。
  4. (4)敷砂の乾燥とブロックの雨水などによる濡れを防止するために、敷砂の敷きならしから目地詰めまでの工程は一連の施工で行うとよい。
  5. (5)目地詰めは次の手順で行い、目地砂がブロック表面まで十分に充填されるまで繰り返し行う。
    • 1)ブロックの表面に砂を均一にまく。
    • 2)ほうき、またはデッキブラシなどでブロック表面を掃くようにして砂を目地にすり込む。
    • 3)目地詰めは、コンパクタの振動を併用すると効果的である。
    • 4)車道の場合は目地詰め後に2次締固めを行う。目地砂が締固めの振動によってブロック表面よりも沈下するために再充填を行う。
    • 5)ブロック表面に残った砂は、きれいに取り除く。

接合部の処理

接合部の処理は、隣接する既設舗装とインターロッキングブロック舗装とのなじみをよくし、車両の振動緩和や歩行性の向上などを図るために行う。

解説

既設のアスファルト舗装との接合部には現場打ちコンクリートやプレキャストコンクリート製品ブロックなどの端部拘束物を用いてブロックの移動を抑える。また、端部拘束物とブロック間を平たんに仕上げ、車両の走行や歩行の障害とならないよう施工する。また、端部拘束物との境界付近は、水が貯まりインターロッキングブロック舗装の破損の原因となりやすいため、ブロックと端部拘束物の間に成型目地砂材を入れて水の侵入を抑えるとともに、敷砂層からの排水処置を講じるとよい。

仕上がりの確認

インターロッキングブロック舗装が設計図書に指示されたとおり施工されていることを確認する。

解説

インターロッキングブロックの仕上がりを、次の事項により確認する。

  1. (1)敷設されたブロックに破損やひび割れがないこと。
  2. (2)目地砂が十分に充填されていること。
  3. (3)個々のブロック間に支障となる段差がないこと。
  4. (4)ブロック舗装面の勾配が設計図書に指示されたとおりになっていること。
  5. (5)目地が通っていること。
  6. (6)視覚障害者誘導用ブロックを用いた場合は、突起が視覚障害者に認識されるよう適切な高さになっていること。

交通開放

交通開放は、舗装端部のカッティング処理や目地詰め作業が完全に終了してから行うことを原則とする。

解説
  1. (1)施工が終了した場合の交通開放や、施工途中の一時的な交通開放は、舗装端部のカッティング処理や目地詰め作業が完全に終了してから行う。
  2. (2)施工途中で一時的に交通開放する場合、ブロックと敷砂からなるインターロッキングブロック層と路盤との段差は、アスファルト混合物と角材などを用いて三角すり付け処理を行う。
  3. (3)交通開放時に三角すり付けを行った周辺のブロックは、沈下や段差を生じやすい。したがって施工を再開する際は、すり付け箇所のブロックと敷砂を50cmの幅で撤去し、再度敷砂を敷きならしてからブロックを敷設する。

その他の施工上の留意点

インターロッキングブロック舗装の供用性能を長期間にわたって維持するためには付帯設備、縁石、マンホール周り、出隅、入隅などの施工や、敷砂層の排水処理などが重要なポイントとなるため、入念に施工することが必要である。

解説
(1)付帯設備、縁石周りにおける施工、付帯設備や縁石周りでは、路床、路盤の締固め不足や敷砂厚の過大などによる局部沈下が発生しやすいため、次の点に注意して施工する。
  1. 1)付帯設備や縁石は、設計図書に指定された仕上がり高さに仕上げる。
  2. 2)付帯設備周りの路盤は締固め不足となりやすいため、入念に締固めを行う。また、必要に応じて注入材の使用なども検討する。
  3. 3)付帯設備周りの埋め戻しには良質な材料を使用し、十分に締め固める。
(2)付帯設備周りの排水処理
  1. 1)マンホール周りは十分に締め固めることが難しく、沈下が生じやすいため、良質の埋め戻し材を使用し、入念に締固めを行うなど、丁寧な施工が必要である。
  2. 2)マンホールなどの付帯設備周りは雨水が溜まりやすため、目地からの浸透水を防ぐ目的で、付帯設備周り約0.5mの範囲の目地を固化目地材によって固化する場合がある。この方法はフラッグタイプなどの大版サイズのブロックの場合、特に有効である。
  3. 3)目地砂の固化方法は、主に以下の2工法に分類される。

    @液体固化剤による方法
    目地砂を目地に充填した後、ブロック表面にブタジェンやウレタンのプレポリマーなどの液体固化剤を散布してゴムレーキなどで目地にすり込み、目地砂を固化させる工法。
    A固化目地材による方法
    砂などの粒状材料に粉末バインダーをプレミックスした目地用材料をほうきなどで目地に充填した後、水を散布して固化させる工法。
(3)出隅・入隅の施工
敷設パターンにより、出隅・入隅の納まりにエンドブロックを使用できる場合とカットブロックを使用しなければならない場合がある。カットブロックを用いる場合は、カットブロックの最小幅が1/2以上となるよう、一部の敷設パターンを変えることにより、小さなカットブロックが生じないよう工夫する。

出典:「インターロッキングブロック舗装設計施工要領」
社団法人インターロッキングブロック舗装技術協会、2007年、56−68頁

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